職人3名・小規模工務店の「赤字脱却 × 粗利改善」ケース

顧問先プロフィール

  • 従業員:3名(大工2名・社長)
  • 年商:4,800万円
  • 利益:▲120万円
  • 典型的な課題:
     ✓ 見積りの“原価甘め”で粗利が大幅低下
     ✓ 現場別の採算が完全に不透明
     ✓ 社長が営業・現場・管理すべてを兼任

STEP1:経営数値の可視化(税理士側で実施)

  • 見積原価・実行予算・実際原価のズレを棚卸
  • 過去12ヶ月の工事別の粗利率を算出
    粗利率30〜55%と案件差が極端に大きいことが発覚
    → 低粗利案件が年間で▲260万円の赤字要因と判明

STEP2:粗利改善の“型”を導入

税理士が次の3つの仕組みを導入:

  1. 見積チェックシートの導入
    (原価・外注費・材料費の最低ラインを設定)
  2. 案件別の採算表(Excel)を毎月作成
  3. 赤字ラインの工事を受注しないルール

STEP3:税理士主導の改善ミーティング

  • 毎月30分のオンライン面談
  • 税理士が“粗利30%未満の案件”をピックアップ
  • 社長と改善点をその場で特定
    → “見積り段階の甘さ”が利益を削っていたことを、社長が初めて理解

3ヶ月後の成果

  • 粗利率:平均38% → 45%へ改善
  • 月次利益:▲120万円 → +46万円
  • 社長の時間:現場稼働を月20時間削減
    → 税理士の価値が「申告」から「利益改善」へ完全転換