現場管理が曖昧で “利益が読めない工務店” の採算化モデル

顧問先プロフィール

  • 地域密着の工務店
  • 従業員:4名(監督1名・大工2名・社長)
  • 年商:9,200万円
  • 課題:
     ✓ 工事ごとの利益が「なんとなく」で把握されている
     ✓ 工程遅延が多く追加外注が発生し利益を圧迫
     ✓ 見積り段階の甘さが恒常的

STEP1:工事別採算の“標準化”を実施(税理士側)

税理士が次を作成:

  1. 案件別採算フォーマット(Excel)
  2. 原価の最低基準表(材料・外注・職人)
  3. 工程管理シート(1現場1枚)

→ 社長と職人にヒアリングして「机上の空論」にならない仕様に。

STEP2:過去6件の工事を遡って採算分析

  • 6件中3件が赤字
  • 共通点:
     ✓ 工期遅延
     ✓ 職人の人数計画ミス
     ✓ 追加工事の取りこぼし

税理士が「赤字工事の3つの型」を提示し、それに基づく改善手順を設定。

STEP3:毎月1回の“採算見直し会議”を実施

  • 税理士側が資料を作成
  • 社長・現場監督が30分参加するだけ
  • 改善点をその場で決める仕組みに固定

3ヶ月後の成果

  • 赤字工事:3件 → ゼロ
  • 粗利率:23% → 29%へ改善
  • 月次利益:+74万円改善
    → 税理士の役割が“経営伴走者”として定着。